マルドゥック・ヴェロシティ2巻

マルドゥック・ヴェロシティ 2 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ 2 (ハヤカワ文庫JA)

昨日のロベスピエールで気を取り直したので読了。
変態ばっかりで胸焼けが……。
スクランブルくらいの匙加減の方がよかったような。
急に好感度を上げさせて突き落とす冲方節は相変わらず。
ハザウェイは不死ッ子なのに普通の感性の子だったのが死の原因だと思います……。
「鏡よ〜僕を映せ〜、僕を定義しろ〜、僕は無限のテロメラーゼだ〜」
とか
「身体は切り刻まれ、接合を繰り返す…」(べそかきつつ)
とかの暴力に対する不死を誇ったシュヴァリエの5番目の子やU.R.T.V.の667番目の子みたいな萌えを期待するも、29歳で萎えが訪れたということは、人外っぷりが足らなかったということですかね! あへへ!
だって落ち着かせるために首折って1回殺しとくとかありえない。酷すぎる。ウケ狙いだろうと思うのですけれども、1巻のあのジョーイの行動は笑えなかったです。
ちょっと不死っぷりを実演してみよっか☆ みたいな感じで頭を打ち抜いただけで、莫迦! 二度とそんな真似するな!! とか言ってくれたチビ様が恋しいです……。
でもヴェロシティはキャラの造形を深く考えては駄目みたいですね。
どうもこれはキャラ萌え小説の範疇ではないらしいから!
発売日(の次の日が地元の発売日)にBLOOD+ 2007年 カレンダーを買いにアニメイトへ行ったのですが(シュヴァリエは描き下ろしだっていうから…)ヴェロシティは置いていなかったのです。
早川文庫は一切置いていない、というならばそういうもんかな、と思うわけですが、そうでもなかったものですから、オタク向けではないのだと了解しました。
ほ、本格SFファン向け……? まさか!
しかしこんなゴタゴタしてる中家に帰ったら指のない父親が妹レイプしてて、しかも3回目だよとか言われたらお父さん撃ったりもするよね、ショーン坊や……。