100と26年前から あ・い・し・て・る〜

一騎誕生日おめでとー!
私がガタガタ言っていたら友達がSS書いてくれました!
http://notitle.x0.com/c/nicky/nicky.html
ログ流れるからコピペしていいよって言われた

 今日が自分の誕生日であるということを、一騎は真矢に会うまで知らなかった。朝、父親と食卓を共にしたが、彼は何も言わなかった。息子の誕生日を覚えていなかったのか、あるいは覚えていたとしてもそんなことを口にしなさそうな人物だ。……一騎もまた、父親の誕生日を毎年忘れがちであったし、覚えていたとしても派手な祝い事などしてやった試しがない。……
 だから一騎は、真矢と通学路で顔を付き合わせ、いつもの挨拶の代わりにおめでとう、という言葉を掛けられるまで今日が何の日であるのか、気付かなかった。
 否、声を掛けられて暫くの間も、一騎はその言葉の意味を理解することは出来なかった。真矢の前で直立不動の体勢を取り、彼女の言葉を理解しようと努める。
 真矢はそんな一騎の心中を悟ったのか、笑いながらこう言った。
「やだなぁ、一騎くん。今日は一騎くんの誕生日じゃない」
 それを聞いても一騎は暫しの間立ち尽くし、真矢の言ったことを飲み込むことが出来ずにいた。
 真矢が
「だから、おめでとうなんだよ」
 と説明しても、適当にああ、と返事をすることしか出来なかった。
 一騎は、自分が一切の祝辞を享受するに相応しくない人間だと自分を捉えている。
 幼い頃、親友の片眼から光を奪った自分は、この世のどんな甘い言葉も受けるに値しないと思っている。
 小さな自分の大切な親友だったひと……皆城総士から奪ったものこそがこの世の一切の祝福それ以上に代わるものであって、一騎は以来自分の手に余る幸福を得た罪を償うためだけに生かされている……と、考えていた。正確にいえばそう明確な言葉にして一騎が捉えているわけではないのだが、あの日から長い時間を経ても一向に薄くならない罪の意識を抱えながらただ歳を重ねている自分のことは咎人のように感じていた。
 十三の、九月二十日。

やっ種!
本当はもっと総士の為なら死ねる!みたいなケーキを注文しようとずっと思っていたのですが、バタバタしていてそれどころではなかったので、これからケーキを作ります…。
今日ケーキ屋行ったら名前入れは5日前の予約とか言われたかんね……。
がくっ