異形コレクション

えーと、異形コレクションセブンアンドワイから届いていたです。
amazonはクレカor手数料なのと、ファフナーの8巻の時に折って入れられたのでもう使いたくなかったのですよ。
それと、DVD予約割引、セブンアンドワイだと20%だそうなので、これからはDVDを買う時も使おうと思います。手数料タダだし!

蒐集家(コレクター)―異形コレクション (光文社文庫)

蒐集家(コレクター)―異形コレクション (光文社文庫)

蔵前とか容子とかいう名前が出ていて、ファフナー冲方作品のリサイクルの大成かよ! と思ってしまいました。
内容は主人公×親友。コレ。ノリはイザアス(えー!?)

そういえば、最初に解説が載ってたんですけど

異形コレクション》初登場の冲方丁は、現代の日本SF作家のなかでも最も注目すべき若手作家のひとりである。'96年『黒い季節』が角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。ゲーム制作(カプコンカオスレギオン』)やアニメ原作(『ピルグリム・イェーガー』)に従事しながら執筆した大作SF『マルドゥック・スクランブル』(1「圧縮」、2「燃焼」、3「排気」)で、第24回(2003年度)日本SF大賞を受賞。
<蒐集家>といえば……この『マルドゥック〜』の「圧縮」に登場する殺人業者たちは、それぞれの好きな肉体の部位を集め、自分の身体に移植している。指フェチ、乳房フェチ、皮膚フェチ、眼球フェチなど、実にフリークアウトな<蒐集家>たちだったが――氏のイマジネーションが作り上げた今回の短編は、まったく斬新な切り口の現代ホラー。恐るべき異才が放つ二十一世紀の恐怖を味わってほしい。

ゲームはカオスレギオンじゃなくてシェンムーとかセガのだよ…カプコン違うよ…。
ピルグリム・イェーガーはアニメではなく漫画だよ…。
頓着しないのか。

『蔵前になりたい蔵前になりたい蔵前になりたい蔵前になりたい蔵前になりたい蔵前になりたい蔵前になりたい蔵前になりたい蔵前になりたい蔵前になりたい蔵前になりたい』
 その一言が延々と印刷されていた。実際にそんな文章を打ったことがあったかどうか、もう忘れてしまった。ただそれが真実であることに違いはなかった。
 蔵前は、俺の醜い感情を、とっくの昔に見抜いていたのだ。かつてない屈辱と羞恥と憎悪が俺を駆り立てた。

冲方先生はラノベとかより、こういうのの方が合ってますよ…。

(お前になってやる! お前になってやる! お前になってやる! お前になってやる! お前になってやる! お前になってやる! お前になってやる!)

割と連呼型が好きなのかなあ…。
もー…ウフフと心楽しい気持ちになってしまいますよ!

妖女 (光文社文庫)

妖女 (光文社文庫)

冲方先生、本当にこういうの書いてる方が合ってるよ!
ラノベとかよりイキイキしてるよ!
わたしの嗜好がそう感じさせるだけのような気が…しないでもないですけど。笑。

 木俣――例のカリスマさんこと、私が勤めるサロンの代表の、男だ。木俣に気に入られたことで私は良い仕事を回してもらえるようになったわけだが、しばしば仕事中でも体に触れてくるのは正直、困りものだった。噂では気に入った男はことごとく「食って」きたというから、もしかすると困ったどころではないかもしれない。

ここで冲方先生は相変わらず野郎ダイスッキなんだなあー。とのんびり思っていたわたしは甘かったです。
その後繰り出されるオナホールやバイブにもフーン…と思ったらダルマダッチ(しかもバッグに詰めた ょぅι゛ょ 型)きたー!
冲方先生はこういうのの方が略。
あ、でも頭もついてなかったらダルマって言わないね…何て言うのでしょうか。寡聞にして知りません…。

「良いかい……?」
 震える声で、訊いた。決してみだらな気持ちではないのだ。許してくれと――彼女と、自分自身の双方に、懇願していたのだろう。
 ――良いわ。
 まあこが、そう、甘い声で答えてくれた気が、した。
 私は、まあこの体から、野暮ったい服を1枚1枚奪っていった。それは、かつてなく胸の高鳴る行為だった。私は、恐れおののきながらも至福を味わった。まあこの腕が、肩が、脚があらわになり、柔らかで完璧な形をした胸が現れ、ひどくいやらしい臍が覗き、そうしてついに、「その部分」が私の目の前にさらけ出されたのだった。
 全裸となったまあこを前に、私は感動に打たれ、全身の血が酸っぱくなるような思いを味わった。それだけではなく、彼女に衣服を着せてゆくという、この上ない快楽に、身をのたうたせんばかりの戦慄(おのの)きを覚えた。

小説版の一騎の射精シーンと似た描写な事も相俟って、この主人公がダッチを脱がすシーンを一総へと軽やかに脳内変換できる自分の脳味噌が、わたしは、割と、好きです。
そうしたら、ものの見事に左眼を抉られるそのダッチ!
ワハハ! ワハハ!
もう笑うしかない。

「てめえがハマったダッチワイフの前で、あたしの面子を潰したことを詫びるんだよ」
 木俣が、興奮を押し殺したような声で、言った。
 咄嗟に土下座をしようとし、つかまれたままの髪を思い切り引っ張られた。
「馬鹿野郎。もっといいもんだよ」
 そう言って、木俣は、自分のズボンのチャックを下ろした。
「しゃぶれや」
 一瞬、何を言われたのか分からなかった。気づけば、どす黒い肉の塊が目の前にあった。
 私は完全に相手に圧倒され、意思を挫かれてしまっていた。尊厳も感情もない人形と同じだった。なすすべもなく引き裂かれた、まあこのように。相手に髪を引っ張られるままに、最悪の瞬間へと顔を近づける私を、まあこが、きらきら光る目で見つめていた。

もう、笑うしか、ない…。
っていうか異形コレクション面白いですね。